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マルタ留学コラム&ブログ
マルタワインの歴史
Hello, everyone! 皆さん、こんにちは!
皆さん、ワインはお好きですか?
私はワインが大好きで、特にイタリアワインにはまっています!
月に一度、イタリアワイン好きが集まるワイン会を開くほどのワイン愛好家なのですが、
先日マルタを訪れた際、初めてマルタワインに出会いました。
めちゃめちゃ美味しくて感動しました。
その勢いでスーパーに駆け込み、3本購入して日本に持ち帰ってきてしまいました(笑)
帰国後、鮭のチーズリゾットと一緒にそのうちの1本を開けてみました。
Meridiana Wine Estate というワイナリーが手掛けるシャルドネを使った白ワイン。
リゾットのクリーミーさと鮭の塩味が、ワインのとろりとした口当たりと絶妙にマッチしていて、幸せな時間を堪能しました。
ちなみに、このワインはスーパーで20€ほどで購入可能です。
空港では価格が倍近くになるので、購入はぜひ地元のスーパーで!
ワインを味わう際、その背景にある生産者の思いや地域の歴史、文化を知るとさらに楽しみが深まると思いませんか?
私もマルタのワインについて興味が湧き、歴史を調べてみたので、少しご紹介しますね。
マルタワインの歴史
古代から中世まで
石器時代(紀元前5000年頃)
世界最古とも言われる巨石神殿が建てられたこの時代、マルタ島には新石器時代の人々が住んでいました。この頃から外部の影響を受けながらも独自の文化を築き始めます。
フェニキア人の時代(紀元前800年頃)
フェニキア人が定住し、ゴゾ島でワイン造りの最古の証拠が見つかっています。
ここからマルタのワインの歴史が始まったそうです!
ローマ時代(紀元前200年頃)
ローマ帝国の支配下でキリスト教が広がり、地元でのワイン造りも継続されました。
アラブ時代(870年以降)
アラブの支配が始まると、ワインの需要が激減。
地元農民が自家用に細々と生産する程度でした。
聖ヨハネ騎士団時代と近代
聖ヨハネ騎士団(1530年以降)
ヨーロッパのワイン愛好家であった騎士団は、シャブリやシャンパーニュ、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ、ピュリニー・モンラッシェなど世界的な銘柄を大量に輸入して楽しみました。
この影響でワイン文化は発展したようですが、地元産ワインは宗教儀式や限られた消費に頼らざるを得ない状況に。
近代(1814年以降)
イギリスの統治下では農業への関心が薄れ、ワイン産業は低迷。しかし、1964年の独立と1974年の共和国成立を経て、マルタは独自の地位を確立しようと奮闘。
当時のマルタでは、「土着品種」として認定される2つのブドウ品種、赤のジェッレウザ(Gellewza)と白のギルジェンティーナ(Girgentina)を頼りに、ワイン生産を続けてきました。
シャルドネやカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー、ソーヴィニヨン・ブランといった高貴な品種を使った輸入ワインが注目を集める中で、これらの地元品種で競争に挑む必要がありました。
しかし、ジェッレウザとギルジェンティーナの特徴である「若々しく柔らかい味わい」は、当時のワイン市場で人気だった濃厚で力強いフレーバーとは一致しておらず、競争において不利だったようです。。。
さらに、地元で使用されていた古い栽培技術や醸造方法も、過去の困難な時期の影響を受けたままで、状況をさらに難しくしていました。
それでも、マルタとゴゾのたくましい人々は、この厳しい状況を乗り越えるために努力を重ねました。
1969年に制定された「ワイン法」を頼りに、輸入ワインに課税することで得られる支援を最大限に活用し、地元のワイン産業を支える道を模索。この取り組みにより、逆境の中でも地元産業を守ろうとする希望が生まれました!
EU加盟と新時代
2004年:EU加盟とDOK規制
EU加盟により輸入ワインへの課税が撤廃されると、マルタ産ワインは世界中の高品質なワインと直接競争を強いられました。しかし、2007年にDOK規制(原産地統制呼称)が導入され、品質が向上。マルタワインが国際的な評価を得る基盤が整いました!
現在のマルタワイン
現在、マルタとゴゾには約12のワイナリーがあり、中には100年以上の歴史を持つものや、ゴゾ島の小規模なワイナリーも含まれます。
年間生産量は約150万本で、そのほとんどは地元で消費されているとのこと。
歴史的な試練を乗り越えながらも、伝統を守りつつ進化を続けてきたマルタワイン。
日本にはほとんど輸入されていないため、ぜひマルタを訪れ、現地でしか味わえない特別なワインを楽しんでみてはいかがでしょうか?
マルタ留学にご興味のある方は、アットマルタまでお問い合わせください。
それでは、また次のコラムでお会いしましょう!
See you soon! Have a nice day!
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