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【世界遺産】ハル・サフリエニの地下墳墓

Hello, how are you?
みなさん、こんにちは!

今回は、マルタにある世界遺産3つのうちの1つ、「ハル・サフリエニの地下墳墓」についてどんな場所なのかをお伝えできればと思います!


Hal Saflieni Hypogeum(ハルサフリエニ・ハイポジウム)

「ハルサフリエニ・ハイポジウム」は、首都ヴァレッタの南側、パオラ(Paola)という街にある、紀元前3600年頃に作られたとされる地下神殿です。

観光ガイドなどでは「ハイポジウム地下神殿」などの表記も見られますが、これって「ハイポジウム=地下神殿」だから、「神殿・神殿」?
…などと野暮なことはさておいて(笑)、ここは世界で唯一の先史時代の地下墳墓。
1902年に住宅開発で貯水槽を掘っていたら偶然発見されたんだそうです。そして調べてみると中からは、7,000体の人骨が…!すごい数ですね。

一体なぜそんなにたくさんの人骨があったのでしょう?
墓所として作られたのではないかという説や、
もとは神殿だったけれど青銅器時代に墓地(共同地下納骨堂)に転用されたのではないかという説、
マルタに起こった天変地異で近くの墓地から流れ込んだのでは?という説もあって、
どれが正しいのかは未だ謎のまま。

そんなミステリアスなこの場所は、1980年に「(3) 現存するまたは消滅した文化的伝統または文明の、唯一のまたは少なくとも稀な証拠」として世界遺産に登録されました。
世界遺産登録の記念に、この場所を描いた切手も発行されたんだそうです。

構造と見どころ

広さは地下3層、石室38部屋にも及び、一番深いところでは地上から10メートル以上にもなるというハル・サフリエニの地下墳墓。

先に挙げた大量の人骨の他にも、陶器や貝殻のボタン、粘土のビーズ、魔除けのお守り、動物や鳥が彫られた石など、色々なものが発掘されたそうです。中でも石や粘土で人をかたどった像は、大発見。
第2階層の中央の部屋から見つかった、「マルタのヴィーナス」と呼ばれる『眠れる女神像(貴婦人像)』は必見です。※本物はヴァレッタの考古学博物館で展示されています。

他にも、男性の声だけに反響する”信託の部屋”(司祭の声が厳かに響くようにしたんだとか)、
壁が幾何学模様で装飾されている”装飾の部屋”、
“至聖所”(神がいる神聖な部屋)など、
見どころはたくさん。

内部は撮影厳禁とのこと。ちょっとでも様子がわからないかなと探したところ、こちらの動画がわかりやすいかなと思ったので、ご興味のある方はご覧ください。

世界遺産の地下墳墓を見学しよう!

ヴァレッタからバスで約15分。同じくマルタの世界遺産の一つである“タルシーン神殿”も徒歩で行ける距離にあります。

ただし!このハル・サフリエニの地下墳墓の見学は事前予約が必要です。気軽にフラッと立ち寄り、ということができない場所なので気を付けましょう!

入場できるのは1回10名まで。9時から1時間ごとに1日7回のみとなっているので、事前にオンラインでチケットを購入しておくのが良さそう。ハイシーズンは3か月先まで埋まってしまうこともあるようです。

オンライン予約はこちら↓
http://www.heritagemalta.org/hmshop/hmshop.html

まだまだ謎がたくさんのマルタ島。マルタ大学での考古学研究も非常に面白そうですね(実際に研究するとなれば大変なことですが)。
古代へのロマンを掻き立てるマルタの世界遺産をぜひ訪ねてみてくださいね!

See you soon!

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