マルタ留学コラム&ブログ

カラヴァッジョについて

2024.08.19

Hello, everyone! 皆様は、イタリアの画家「カラヴァッジョ」をご存知でしょうか。
「カラヴァッジョ」はマルタを観光する上でとても重要な画家ですので、今回ご紹介いたします。

まず、ミケランジェロ・メリージ(名称:カラヴァッジョ)は1571年にイタリアのミラノで生まれ、巡礼地の一つでもあるカラヴァッジョ村で育ちました。生まれつき反抗的な性格だった彼は波乱万丈な人生を送り、ある期間はマルタでも活動していたのです。

事の発端は1606年、何度も起こしていた喧嘩の中で、1人の男性を殺してしまいました。命の危険を感じた彼は、ローマの管轄外であるナポリへ逃亡します。ナポリでは成功を収めましたが、やはりローマに近いということで安心できず、遠く離れたマルタへ移ります。
マルタ上陸後は、島に遺産を残すために様々な依頼を受け、正式に騎士団の画家となりました。1608年、聖ヨハネ騎士団の修道院教会の礼拝堂のために壮大なキャンパスに「洗礼者聖ヨハネの斬首」を画きました。彼のキャリアの中でも最高傑作にあたるこの作品は、福音書に語られる洗礼者ヨハネの残酷な場面を描いています。明暗法を用い、解剖学的でリアルな人間の描写と、その後ろに人間の痛みに対する視線が鮮明に描かれています。

この最高傑作を献上したことにより、聖ヨハネ騎士団に受け入れられ、その翌年に服従騎士として認められます。

そして、もう一つ重要な作品は「執筆する聖ヒエロニムス」です。こちらは、カラヴァッジョがマルタからナポリへ逃亡した際に同じ船に乗っていた人物、騎士団ナポリ支団長のために描かれたと言われています。同年、1608年に描かれています。

カラヴァッジョは大作を作り上げながらもまた新たな事件が起きてしまいます。
少なくとも7名が参加する騎士団の乱闘に巻き込まれ、彼は逮捕され聖アンジェロ砦に投獄されました。が、再び逃亡を図りシチリアへと去っていき、マルタに戻ってくることはありませんでした。

波乱万丈な人生を送ったからこそ、カラヴァッジョにしか表現できない、肉体と感情の写実的な描写、劇的な立体感を与える明暗法により、見るものを圧倒させる絵画を描いています。
これらの2枚の絵画はヴァレッタにある聖ヨハネ大聖堂にてご覧いただけます。
皆様も是非、マルタに訪れた際にはカラヴァッジョの作品を見に行ってみてください!

マルタで英語留学してみたい!とお考えの方は、ぜひアットマルタにご相談ください!

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